ゆるり中医学~国際中医師が綴る生活に中医学を~

国際中医師、薬剤師が綴る中医学です。

中医学入門⑪ 陰陽五行説について~その3 五行説(中編)

こんにちは。国際中医師、薬剤師が綴るゆるり中医学です。

 

前回の五行説の前編で

すべてのものは5つの要素に当てはめることができる

とお話しましたが

まずはそれを表にしたものをみてもらおうと思います。

 

 

この表は

五行色体表

といいます。

 

この表ものちのち中医学を勉強するうえでとても大事になってきます。

が、一度に覚えるのは大変だと思いますので

すこしづつ慣れ親しんでいけるといいですね。

 

この表の見かたですが

今の季節の秋を例にとってみていきましょう。

秋は五行でいうと金

五臓でいうと肺

五腑でいうと大腸

五体でいうと皮膚

ここで自然界に目を向けてみると

五気では燥

になります。

 

これらを組み合わせて考えると

秋は乾燥に注意が必要な季節になり、

とくに肺は乾燥に弱い臓腑なので注意が必要で

乾燥すると大腸の不調によりころころ便がでたり

皮膚がかさかさになったりします。

 

また養生としては肺を潤すことが大事になり

部屋が乾燥していたら加湿器で適度な湿度を保ったり

潤いのある食材の梨、白きくらげ、蜂蜜などをとることが勧められます。

 

もちろん養生は各自の体質に合わせないとなので

すべての人にあてはまるわけではないのですが、

理論上はこのようになります。

 

こうして表をみてみると縦のつながりが少しづつ見えてきて

おもしろさが出てくるのではないでしょうか。

 

今回も最後までお読みいただいてありがとうございました。