ゆるり中医学~国際中医師が綴る生活に中医学を~

国際中医師、薬剤師が綴る中医学です。

中医学入門58 弁証論治~その22 論治・陰陽

こんにちは。国際中医師、薬剤師の綴るゆるり中医学です。

 

今回も論治の続きです。

③陰陽

について。

 

中医学において

すべてのものは陰陽に分けることができると考えられていますと

以前もお話したことがありますね。

この陰陽に分けたときに

大事なのは陰と陽のバランスになります。

このバランスが崩れた時=病気

であると考えられています。

ということは

健康=陰陽のバランスがとれた状態

なので

つまり陰と陽の調和を図ること

論治における治療ということになります。

陰陽のバランスが崩れた原因としては

①どちらかの過剰

②どちらかの不足

この2点が考えられます。

1つづつみていきましょう。

過剰

原因については

熱邪の侵入

寒邪の侵入

などが考えられます。

過剰なときに扶正で補ってしまうとかえって悪化してしまいますので

袪邪する必要があります。

不足

原因については

体液が不足した

陽気が不足した

などが考えられます。

不足している時に袪邪してもかえって悪化してしまいますので

不足していたものを補うよう扶正する必要があります。

 

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。