ゆるり中医学~国際中医師が綴る生活に中医学を~

国際中医師、薬剤師が綴る中医学です。

中医学入門57 弁証論治~その21 論治・扶正と袪邪

こんにちは。国際中医師、薬剤師の綴るゆるり中医学です。

 

今回も論治の続きで

原則の

③扶正と袪邪です。

 

ここで

扶正(ふせい)とは

正気を強めて病邪に対する抵抗力と病邪を除去する能力を助けること

そして

袪邪(きょじゃ)とは

病邪を取り除き病状を改善すること

です。

ここでの原則は

補虚瀉実・・・虚すれば補い、

       実すればこれを瀉(しゃ)する

というものになります。

 

 

正気が不足している時(虚)→正気を補う(補)

              和法

              温法

              補法

邪気が多く存在(実)→邪気を取り除く(瀉)

           汗法・・・汗で邪気を出す

           吐法・・・吐かせて邪気を出す

           下法・・・便を出すことで邪気を出す

ここで虚証と実証について再度説明しつつ

虚証→扶正する

実証→袪邪する

についてみていきましょう。

 

 

治療するうえでは虚実を見極めることが大切になります。

なぜなら対応を間違えるとかえって悪化する恐れがあるからです。

 

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。