ゆるり中医学~国際中医師が綴る生活に中医学を~

国際中医師、薬剤師が綴る中医学です。

中医学入門㊿ 弁証論治~その14 臓腑弁証5 “腎”

こんにちは。国際中医師、薬剤師の綴るゆるり中医学です。

 

今回は臓腑弁証の続きの

についてお話していきます。

 

のはたらき

精気

納気

<おもな証> <治法>

腎陽虚 温補腎陽 朝方の下痢・足腰の冷え

陰虚 滋補腎陰 眠いけど眠れない・手足と心の熱感・ほてり

         潮熱(ちょうねつ)

腎不納気 補腎納気 咳・息切れ・活動するとひどくなる・呼が多く吸うが少ない

腎精不足 補益腎精 発育のおくれ(背が低い・体が小さい)・不妊

腎気不固 補腎固摂 夜のトイレの回数が多い・おねしょ

 

※上の5つの証に共通する症状として

腎虚=難聴・髪の劣化・耳鳴り・顔が暗黒色・足腰のだるさ

があります。

 

膀胱湿熱 清利湿熱通淋 トイレが近い・排尿痛

            おしっこに血が混じる・残尿感

 

陰虚の症状として出てきた

潮熱(ちょうねつ)とは

潮の満ち引きのように時間帯によって熱が上がったり下がったりする症状をいいます。

たとえば朝は平熱なのに、午後から夜にかけてのみ発熱する場合など

今回で臓腑弁証の各臓腑の証のお話は終わりになります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。