前回は腎と膀胱についてお話しましたが
今回はその腎が不調の場合についてみていきましょう。
1 腎は生命を維持するエネルギーを貯蔵する(=精を蔵する)
このはたらきに不調がでた場合というのは腎気が不足したと考えます。
症状としては
幼児期の成長が遅れる
(歩きはじめるのが遅い、歯が生えるのが遅い、身体が小さいなど)
老化現象
(歯が抜ける、白髪、足腰が衰える、聴力の衰え)
がでてきます。
2 腎は水分バランスを管理する(=水をつかさどる)
このはたらきに不調がでると
症状としては
尿のトラブル(尿量の減や増、異常)
むくみ(顔や全身)
がでます。
3 腎は呼吸の“吸う”を補佐する(=納気をつかさどる)
このはたらきに不調がでると
症状としては
息切れ
息が深く吸えない
がでます。
4 腎は耳と髪にあらわれる
症状として
耳→耳が聞こえなくなる
髪→白髪、抜け毛、ツヤ・ハリ・コシがなくなる
1から4までの症状をみてみると
成長が遅れるをのぞいては
どれも年齢を重ねると出てくる症状になじみがありますね。
ということは
腎を強化すること=老化をゆるやかにする
つまりアンチエイジングまではいかなくても
スローエイジングにつながっていくと考えられます。
さてここまでが五臓六腑ついてのおはなしになりました。
西洋医学の臓腑と馴染みがあるものから
中医学どくとくの考え方のものもありましたね。
少しづつ中医学の臓腑の考えかたに慣れていきましょう。
今回も最後までお読みいただいてありがとうございました。