ゆるり中医学~国際中医師が綴る生活に中医学を~

国際中医師、薬剤師が綴る中医学です。

中医学入門㊾ 弁証論治~その13 臓腑弁証4“肺”

こんにちは。国際中医師、薬剤師の綴るゆるり中医学です。

今回も臓腑弁証の続きの

についてお話していきます。

 

のはたらき

呼吸

宣発・粛降

<おもな証>

気虚 補益肺気 風邪をひきやすい・疲れやすい・声が小さい・疲れると悪化する

陰虚 滋陰潤肺 空咳・やせている・寝汗をかく・手足心のほてり

         痰が少なく切れない

風寒犯肺 散寒宣肺止咳 咳と痰(白か透明)・鼻水(さらさら)・鼻づまり・寒気

風熱犯肺 清熱宣肺止咳 咳と痰(黄粘)・鼻水(黄粘)・喉の痛みと腫れ

燥邪犯肺 滋陰潤燥止咳 空咳・痰(少・切れにくい)・口鼻喉の乾燥

 

痰湿阻肺 燥湿化痰 咳・白い痰がどんどん出てくる(切れやすい)・胸の閉塞感

 

大腸湿熱 清熱解毒利湿 腹痛・しぶり腹・痛みと灼熱感を伴う下痢

            便悪臭で血が混じる

腸燥津虚 潤腸通便 便秘・コロコロ便(少量)・口皮ふの乾燥

 

ちなみにここで出てくる

しぶり腹とは

便意は感じているのに、トイレに行ってもほとんど排便ない

ことを意味しています。

 

次回は腎についてお話していきたいと思っています。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。