ゆるり中医学~国際中医師が綴る生活に中医学を~

国際中医師、薬剤師が綴る中医学です。

中医学入門56 弁証論治~その20 論治

こんにちは。国際中医師、薬剤師の綴るゆるり中医学です。

今回から論治(ろんち)に入っていきます。

論治には治則と治法があります。

治則からみていきましょう。

治則とは

四診で得た情報を分析、総合的に判断して(弁証)

治療するうえで適用する原則のことです。

 

この原則には以下の種類があります。

①治病求本(治病は本に求める)

②扶正と袪邪

③陰陽

④三因制宜(随機制宜)

⑤同病異治・異病同治

 

この原則も1つづつみていきましょう。

①治病求本

これは

治療の大原則

と言われていて、

今出ている症状(=標 ひょう)だけではなく

根本的な原因(=本 ほん)

を追求して治療することです。

たとえば

頭痛のときですが

頭の痛み(標)に対して頭痛薬を飲む=対処療法(標治)になり

なぜ頭の痛みが起きているのかを追求して

血の巡りが悪くなっていることが判明して

これを改善する=根本治療(本治)

となりこれが治病求本になります。

 

次回は②の扶正と袪邪をみていきましょう。

 

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。