今回から論治(ろんち)に入っていきます。
論治には治則と治法があります。
治則からみていきましょう。
治則とは
四診で得た情報を分析、総合的に判断して(弁証)
治療するうえで適用する原則のことです。
この原則には以下の種類があります。
①治病求本(治病は本に求める)
②扶正と袪邪
③陰陽
④三因制宜(随機制宜)
⑤同病異治・異病同治
この原則も1つづつみていきましょう。
①治病求本
これは
治療の大原則
と言われていて、
今出ている症状(=標 ひょう)だけではなく
根本的な原因(=本 ほん)
を追求して治療することです。
たとえば
頭痛のときですが
頭の痛み(標)に対して頭痛薬を飲む=対処療法(標治)になり
なぜ頭の痛みが起きているのかを追求して
血の巡りが悪くなっていることが判明して
これを改善する=根本治療(本治)
となりこれが治病求本になります。
次回は②の扶正と袪邪をみていきましょう。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。