今回は最後の臓腑の腎と膀胱のはたらきについておはなしします。
まずは腎から。
1 腎は生命を維持するエネルギーを貯蔵する
(=精を蔵する)
生命を維持するエネルギーのことを中医学では
“精(気)・せい(き)”といいます。
この精気は腎精ともいい、
成長・発育・生殖
に深くかかわっています。
腎精によって成長していきますし、
また貯まっている腎精が減っていくことが老化になります。
2 腎は水分バランスを管理します
(=水をつかさどる)
腎は脾や肺と協力して、体内の正常な水液のバランスを維持しています。
また不要な水を膀胱へ送り尿として排出し、
必要な水は再利用するために肺へ戻し再び全身を巡ります。
3 腎は吸うを補佐します
(=納気・のうきをつかさどる)
吸う吐くの呼吸は肺がつかさどっていますが、
吸うを腎が補佐しています。
4 腎は耳と髪にあらわれる
腎の気がみたされていると髪はツヤやコシがあり、量も多いです。
つづいて膀胱について。
1 膀胱は尿を貯めたり、尿を排出します。
これは西洋医学での膀胱とほぼ同じ働きなので理解しやすいですね。
最後に腎の液のツバについてですが
私は中医学の勉強をしている時に
脾の液のよだれと腎の液のツバの違いがすっきりしなかったです。
その時の先生に質問したところ、
所説ありますが
机でお昼寝したときなどに垂れてきたり
あかちゃんがだらだらたらしているのをよだれ。
しゃべり続けていると口の周りにあわあわして飛んだりするのがツバ。
と教わりました。
わたしはそれを聞いてすっきりしましたがいかがでしょうか。
次回は腎が不調になったときのおはなしをしていきます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。