ゆるり中医学~国際中医師が綴る生活に中医学を~

国際中医師、薬剤師が綴る中医学です。

中医学入門㉖ 養生について~その3 日常生活の養生

こんにちは。国際中医師、薬剤師の綴るゆるり中医学です。

 

今回も健康な身体のうちからとり入れたい養生のふたつめの

日常生活の養生

についておはなししていきます。

内容については以下のように分けてみました。

①一日の養生

②女性男性の養生

③四季の養生

 

まずは①一日の養生についてです。

以前の陰陽の回ですべてのものは陰と陽に分けられるといいましたが、

1日の中でも陰と陽の時間に分けられます。

ここでは1日を4つに分けてそれぞれの養生についてみていきましょう。

a.朝

陽が増していく時間帯・・・陽気を取り入れる

             窓を開けて朝日を浴びる。

             ウォーキングする。

             ストレッチ。

             深呼吸。

             ラジオ体操など

食事・・・消化に良いもの、温かいものを食べる

 

陽気を取り入れることで身体を温めることができます。

そして陽気は一日の活動力のもとになりますので、積極的に取り入れていきたいですね。

 

b.昼間

陽の時間帯・・・積極的に活動する

食事・・・栄養をバランスよく豊富に摂る

 

c.夕方

陰に傾いていく・・・静かに過ごす

食事・・・遅くなり過ぎない時間に摂る

     量はたくさんになりすぎない、消化の良いものを

     食べてすぐには寝ない

 

d.夜

陰の時間・・・なるべく早く寝る。夜更かしをしない。

飲食・・・なるべくしないで胃腸を休める。

この時間帯に目を使うと「陰液」(気血水の血と水)を消耗するので、なるべくテレビやパソコンを控えるのが望ましいですね。

 

これは養生で考える基本的な一日の過ごし方です。

季節によって早寝早起きの概念が変わってくることもあるので、

詳しくはまた③季節の養生でお話したいと思います。

 

お仕事など忙しい生活を送っている方など、このリズムで生活するのは難しい方もいるでしょう。

これはあくまで理想ですので、

この中でご自分の生活に取り入れていけることを探してみてください。

 

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。