ゆるり中医学~国際中医師が綴る生活に中医学を~

国際中医師、薬剤師が綴る中医学です。

中医学入門⑯ 五臓六腑について~その4 心と小腸のはたらき

こんにちは。国際中医師、薬剤師が綴るゆるり中医学です。

 

今回は五臓六腑のなかの

心と小腸のはたらき

についてお話します。

 

小腸はしょうちょうと呼びますが、

中医学では心はこころではなく“しん”と呼びます。

 

まず心のはたらきから見ていきましょう。

 

1、心は精神や意識をコントロールする

 

精神(こころの働き)・意識・思想などがこれにあたります。

これを中医学のことばで

“神明(しんめい)をつかさどる”といいます。

 

またこういった言葉があります。

「心主神明」

意味は

心(しん)が中心で神(しん)を蔵(ぞう)す

です。

そのため心はほかの臓腑の活動を支配する

生命活動の中枢”とも言えます。

 

2,心は血液を全身に巡らせる

 

現代医学でいう心臓のはたらきとほぼ同じで、

肝に貯められた血(けつ)を全身全身に送る

ポンプ作用のはたらきです。

これを中医学のことばで

“血脈をつかさどる”といいます。

 

3,心は顔・舌にあらわれる

 

心の精神状態は顔にあらわれて

心のトラブルは舌にあらわれます。

 

つぎに心と表裏関係にある小腸についてみていきましょう。

 

1、小腸は清濁を分別する

 

胃で消化された食べものを受け入れてさらに消化して、

良いもの(吸収する)とカス(大腸へ送る)に分けます。

 

2、小腸は尿の量を調節して水分を吸収する

 

次回は心の不調になったときにでる症状についてお話します。

 

最後まで読んでいただいでありがとうございました。