今回は血のトラブルについてお話します。
①血虚
血の不足した状態=身体の栄養不足
身体の潤い不足
どんな症状が起きるかは前回お話した二つの面で分けて整理します。
血は全身に栄養を与えるものの面で血が不足した場合は
・顔色がくすむ
・皮膚と髪の毛が乾燥する
・ふらふらする
・手足がしびれる
・視力が低下する
血は精神活動のもとになる物質の面で血が不足した場合は
・眠れない
・いらいらする
・記憶力が低下する
・不安になる
・どきどきする
・物忘れが多い
などがあります。
この不足していない状態が血が充分に満ちている状態
(正常状態)
なので、
普段血がどんな働きをしているかが前回より理解しやすいのではないかなと思います。
治し方 血を補う(補血)
ちなみに西洋医学で血がたりないことを貧血といい
貧血は血虚に似ていますが
②瘀血(血瘀ともいう)
瘀血は“おけつ”と読みます。
血の流れが滞ったり、遅くなったり、固まった状態
それにより身体に不要な物質がたまっている状態
症状としては
慢性的な痛み(同じところ=固定痛、指すような痛み=刺痛)
顔が青紫色
しみ、アザ、目の下のくま
肩こり、腰痛
生理痛
治し方 血を巡らせる(理血)
※③④はこんな血のトラブルもあるんだなと
頭の片隅にとめておいてください。
③血熱
血が熱をおびた状態
症状)出血(鼻血、血尿、吐血) 発疹 口の渇き 眠れない 充血
治し方)涼血
④血寒
血に寒の邪気が入った状態
症状)冷え 痛み
治し方)温血
血虚あたりは理解しやすいと思いますが
今回でてきた瘀血など中医学独特の言葉など慣れないと思いますが、
症状としては身近なものになりますし
今後もよく出てくる言葉になりますので
少しづつ馴染んでいけたらいいですね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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