ゆるり中医学~国際中医師が綴る生活に中医学を~

国際中医師、薬剤師が綴る中医学です。

中医学入門54 弁証論治~その18 八網弁証

こんにちは。国際中医師、薬剤師の綴るゆるり中医学です。

 

今回も八網弁証のつづき

④陰陽弁証

についてお話していきます。

陰陽弁証=病位・病性・病勢の総括になり、

全体のバランスをみていきます。

つまり病位・病性・病勢の状態を参照しながら

いま現在の身体の状態

陰に傾いているのか

陽に傾いているのか

を判断していきます。

 

陰証というのは

裏証・寒証・虚証が属していて

全体的な機能が低下している

病状の変化が遅い

静的

見つかりにくい

という状態を表しています。

 

それに対して

陽証というのは

表証・熱証・実証が属してして

全体的な機能が亢進している

病状の変化が早い

動的

見つかりやすい

という状態を表しています。

 

しかし実際の身体を診たときに

このようにきっちり分類できないことが多々あります。

 

陰陽弁証でほかにある証として

亡陰

亡陽

という症状があります。

どちらも命に関わる危険な状態にあることを示しています。

 

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。