今回も八網弁証のつづき
④陰陽弁証
についてお話していきます。
陰陽弁証=病位・病性・病勢の総括になり、
全体のバランスをみていきます。
つまり病位・病性・病勢の状態を参照しながら
いま現在の身体の状態が
陰に傾いているのか
陽に傾いているのか
を判断していきます。
陰証というのは
裏証・寒証・虚証が属していて
全体的な機能が低下している
病状の変化が遅い
静的
見つかりにくい
という状態を表しています。
それに対して
陽証というのは
表証・熱証・実証が属してして
全体的な機能が亢進している
病状の変化が早い
動的
見つかりやすい
という状態を表しています。
しかし実際の身体を診たときに
このようにきっちり分類できないことが多々あります。
陰陽弁証でほかにある証として
亡陰
亡陽
という症状があります。
どちらも命に関わる危険な状態にあることを示しています。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。