前回までは気血水についてお話してきました。
今回からはキーワードの中にもありました陰陽説と五行説についてお話していきたいと思います。
陰陽説と五行説を合わせて
陰陽五行説
と言います。
陰陽五行説は
中医学の考え方の基本とも言える大事な説です。
これは陰陽図といい、
陰陽のバランスがとれている状態をあらわしています。
また陽の中にも陰があり(陽中の陰)、
陰の中にも陽があり(陰中の陽)、
どこまでいっても陰と陽に分けきれないところはあります。
みなさんもこの図はどこかでみたことはあるのではないでしょうか。
それでは陰陽説について2つの考え方を説明します。
①この世の中に存在するものは
すべて陰と陽に分けられる
自然の一部である人間の身体も同様です。
前回までお話していた気・血・水も
たえずうごいている気を陽
液体でありみずからは動くことのない血・水を陰
と分けることができます。
そして
陰と陽のバランスがとれていることを健康
といい
陰と陽のバランスが崩れていることを病気である
といいます。
②陰と陽は常にバランスをとって、
たえず変化することで成長している
陰と陽は常に流動的(静止しない)で
どちらかが増えると、どちらかが減り
バランスをとって存在しています。
最初にあげた陰陽図もそれをあらわしていますね。
例をあげると季節の移り変わりも陰陽の変化で表せます。
今日はちょうど秋分の日ですが
今までの陽にあふれた季節から陰の季節へ転化する節目の日になっています。
陰と陽については2つに分けるというシンプルなことでありながら
奥が深く理解が難しいところでもあります。
まずは陰と陽という概念があることを今日は知ってもらえたらと思います。
次回は五行説についてお話したいと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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